アクセシビリティ支援室

accessibility services office

障害のある学生の方へ

about the accessibility services office

アクセシビリティ支援室では、本学の学生が障害により生じる学修や研究を行う上での制約や困難さを除去あるいは軽減するために必要な「合理的配慮」のサポートを行っています。また、修学上困ったり、悩んだりしている学生に、相談員による修学相談を行っています。相談員との対話を通して、学びの環境づくりをしていきましょう。
本学に在籍する学生のご家族の方の相談や教職員のコンサルテーションにも応じています。

利用者の声

こんな悩みはありませんか?

  • 聴覚に障害があり、授業中先生の話していることを聞き取ることが困難な場合があります。
  • 視覚に障害があるため、文献を電子化して欲しいです。
  • 聴覚過敏があるため、授業中にノイズキャンセリングヘッドホンを付けたいです。
  • 運動制限があるため、実技によっては参加できないものがあります。
  • 下肢に麻痺があり、荷物を持ち運びすることが困難です。ロッカーを貸してもらえませんか。
  • 精神的に落ち込んで外に出られなくなる期間があり、その間に授業が進むかと思うと不安が高まります。
  • スケジュール管理ができません。
  • SNSに夢中になってしまい、生活のリズムが作れません。

すべての学生が学びを深められる環境へ

障害でお困りの学生はもちろん、教職員のコンサルテーションやご家族のご相談も承ります。学生が自分の障害に気づかず、周囲の人が気づく場合もあります。気にかかる学生がいる場合はご相談ください。

学生のみなさんへ

障害のある学生の修学においては、障害から生じる困難は個人の力のみで克服するものではなく、環境などの調整をすることで、学修や研究がよりよくできるようにする必要があると考えます。

また、高校までは配慮や支援を受けないで学校生活を送ってきた方でも、大学での学修には困る場合があります。こうした時には、自分の置かれている状況の把握をすることや、自己理解を図りながら、環境を整えていくために必要なことについて整理をしていくことが大切です。

北海道大学では、すべての学生が互いの人格や個性などを尊重しあいながら、学びを深めていける環境や関係づくりを目指しています。

大学での生活は、生活のスタイルや履修の仕方、授業の形式など、高校までの学校生活とは様々な点が違っています。高校生まで何らかの配慮や支援を受けながらも大きな問題なく乗り越えてきた方、あるいは配慮や支援を受けないで学校生活を送ってきた方でも、大学という環境に入って新たな戸惑いや不安を感じる場面が出てくると思います。もしかしたら、「もう、大学生なのだから自分で何でも解決しなくてはいけない」と思う方もいるかもしれませんが、自分一人で問題を抱え込んでしまうよりも、困っていることを困っていると言えて、きちんと自分から援助を求めていけることの方が、実は自立した大人のやり方といえます。

アクセシビリティ支援室では、大学生活において、皆さんが学びやすい環境のもとで学修や研究ができるよう対話を通して学びの環境作りをしていきます。お気軽にご相談ください。

利用者の声

取組みのご紹介

アクセシビリティ支援室では、障害のある学生の、合理的配慮についての相談、学修や研究を行う上でのサポートを行っています。

主な取り組み
  • 障害のある学生を支援するピアサポーターの養成や派遣
  • 支援機器等の貸し出し
  • 啓発資料の作成、配布
  • 合理的配慮に関することについて部局や教職員との連携
  • 障害や支援に関するFD/SD研修の実施
「合理的配慮」の例

文献のテキストデータ化、拡大読書機の貸し出し、ノートテイク(手書き・パソコン)、文字起こし、補聴援助システムの活用、教室の変更、座席の指定、試験時間の延長、試験解答方法の配慮、パソコンの持ち込み許可、使用教室配慮、ノイズキャンセリングヘッドホンの使用許可、注意事項等の文書伝達 …など

支援機器

支援機器の貸し出しも行っています。貸し出しを希望する場合や支援機器について実際に見てみたい、試してみたい等の希望がありましたらアクセシビリティ支援室にお問い合わせください。

主な支援機器

  • カラーフイルム
  • ノイズキャンセリングヘッドホン
  • イヤーマフ
  • タイムログ
  • 手持ちルーペ 
  • リーディングルーペ
  • ICレコーダー
  • FM補聴援助システム

 支援機器ライブラリー

教職員、ご家族のみなさんへ

学生から障害による学生生活・履修上の困り事などを相談された場合は、アクセシビリティ支援室に連絡し相談していただくか、または「相談に行ってみては」と学生に勧めていただければと思います。障害のある学生の中には自分から相談することを遠慮する人もいますので、日頃から気に留め、折を見て「何か不都合に感じていること、困っていることはない?」などと声をかけてください。
入学時には障害があることを伝えていない学生であっても、実際の授業が始まると困難を感じることが多々あります。そのような学生から相談を受けた場合は学生本人の状況を聴き、アクセシビリティ支援室への相談を勧めてください。同伴相談も可能です。
中には、周りの人の方が先に、その学生本人の抱えている何らかの障害や困り感に気づく場合もあります。気にかかる学生がいた場合や対応方法等でわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。

教職員・ご家族向けコンサルテーション

教職員へのコンサルテーション、ご家族からの相談を受けております。
ご依頼の際は「相談予約・お問い合わせ」ページの「教職員・ご家族」をご覧ください。

相談例
  • 学生に指導の意図が伝わらない。
  • コミュニケーションが上手くいかない。

受験生の皆さんへ

障害により入学後の学修や研究を行う上で合理的配慮を必要とする方は、なるべく早い時期に志望する学部(大学院の場合は研究科等)に問い合わせをしてください。
受験に関しては、本学の入試課にお問い合わせください。
アクセシビリティ支援室においても随時入学後の相談を受け付けています。

合理的配慮について

合理的配慮についての概略と、申請・実施の流れをご紹介します。

合理的配慮の申請

お役立ち情報

関連支援機関の一覧など、障害や病気への支援情報を集めました。ぜひご活用ください。

アクセシビリティ支援室お役立ち情報

ピアサポートユニットについて

ピアサポートユニットアクセシビリティ部門では、障害のある学生の支援を担うピアサポーターが、ノートテイク(手書き・パソコン)による情報保障や文献電子化などの支援活動を行っています。

障害のある学生を支援したいと思っている方は、ぜひピアサポーターになってください。アクセシビリティ支援室では、支援に必要な知識・技能を身につけるためのピアサポーター養成講座を開講しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

ピアサポートユニット

ピアサポーターの募集

北海道大学では、ピアサポーター(学生サポーター)を募集しています。 ピアサポーターは、本学の短時間勤務職員(事務補助員)として採用され、給与が支給される活動です。活動に興味のある方は、学生相談総合センターまでご連絡ください。

相談するには?

相談予約やお問い合わせは、電話、メール、来所で受け付けています。 相談は予約が優先となります。希望する際は、事前の予約をおすすめします。