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セルフケア情報

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心の状態チェックと対処法

self check and coping strategies

自分でできる心の状態チェック

「自分ことは自分が一番よくわかっている」と思うかもしれません。しかし、意外に自分のことは見えにくいものです。この機会に,自分の状態を振り返ってみましょう。

2週間以上にわたって、下記の項目で当てはまるものがあるなら,心のバランスが崩れ始めている危険信号です。該当するものが多い、何か気がかりなことがある場合は,早めに相談にいらしてください。

  1. 眠れない。寝つけない。すぐ目が醒めてしまう。眠りすぎる。
  2. 食欲がない。過食やほとんど食べないなどのアンバランス。
  3. 風邪をひきやすい。下痢や便秘。身体の調子が悪い。
  4. 集中力がなくなった。
  5. 今まで楽しめていたことが、楽しめなくなった。
  6. 気分の落込み。悲観的絶望的になってしまう。
  7. 理由もなくイライラする。
  8. いつも疲れた気持ちである。何もする気がしない。
  9. 自分が消えてしまいそう。心理的な苦痛感が続いている。
  10. 生きているのがつらい。死にたいと思うことが多い。
  11. つまらない考えが浮かんできて、それにとらわれてしまう。
  12. 人に会うのが怖く、人を避けるようになった。
  13. 最近、物忘れや落とし物が多い。

ストレスへの対処

「ストレス」,そしてストレスに適応しようとして起きる「ストレス反応」という言葉に,皆さんはどんなイメージを抱いているでしょうか。一般に,あまり良いイメージは無く,異常なものとして扱われることが多いかもしれません。しかし実は,日々の生活に対応するために必要な,心とからだにおこる普通の状態だと言えます。
ストレスが少しかかった状態は、あなたがより良く物事に取り組もうとする意欲を高めます。そのため,ある程度のストレスがかかることは,悪いことばかりではありません。しかし、それが過度になると,注意が必要です。混んだ電車での通学・通勤、締め切りに間に合わせないといけない宿題や仕事、お金を期日までに支払わなければならないなど、日常生活でいろいろなストレスが同時にかかると、自分自身で対処できる範囲を超えてしまうこともあるでしょう。

ストレスの引き金とサインを考える

あなたのストレスの状態を知るためには、まず、何が引き金になっているか考えてみましょう。どんなことで怒ったり、緊張したり、不安になったり、イライラしたりしていますか。人間関係や、学業・仕事のプレッシャー、金銭上の心配事などのストレス要因はわかりやすいですね。それ以外にも,日常の些細な煩わしいこと(例えば、長い列に並ぶ、会議に遅れるなど)も,あなたのストレスの度合いに影響を与えています。
さらに、本来はあなたにとって喜ばしいこと…例えば、念願の大学への入学や,そのための引っ越しなども,隠れたストレス要因になります。あなたの人生に起こるあらゆる変化は,ストレスを引き起こす原因になり得るのです。
また、あなたが過剰なストレスを経験していることを知らせてくれるサイン(ストレス反応)についても知っておきましょう。例えば、最近寝つきが悪くなったこと、イライラしやすくなったこと、医学的な原因はないのに頭痛や胃痛がよくおこるようになったことなどが挙げられます。人によって症状は違いますが、早く気づけば気付くほど、対処がしやすいと言えます。

ストレス管理の方法を考える

ストレスの引き金と警告サインがわかってきたら、それにどうやって対処したら良いか考えてみましょう。自分にとってストレスをコントロールするための方法を知ることは,とても良い出発点です。以下に,一般的に良いとされる方法を示しますので,ぜひ参考にしてみてください。

(a) からだを動かすこと

深呼吸・ストレッチやヨガ・瞑想・自然の中に身をおくことなど,からだを動かすことで,すっきりとした気分になり,ストレスを減らすことができます。

(b) リラックスすること

マッサージ・お風呂にゆっくりと浸かること・踊ること・音楽を聴くこと・コントやお笑いのテレビ番組を観ることなど、あなたをリラックスさせてくれることに意識的に時間をとることも,ストレスを管理し、あなたの精神を健康に保つために大切です。

(c) バランスの良い食事を取ること

たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン類とバランスが取れた食事を心がけることも,ストレス管理に重要です。

(d) 質の良い睡眠を取ること

ベッドに入る一時間前には、テレビ・コンピューター・携帯電話から意識的に離れる努力をし、リラックスした状態で入眠することも役立つでしょう。液晶などの強い光は,質の良い睡眠を妨げます。

(e) 人に話すこと

ストレスによる体調不良を感じたら、早めに家族や友人に相談することも大事なストレス管理の一つです。周囲の人には言いづらいこともあるかもしれません。そういう時は,心理カウンセラーに気軽に相談することも,選択肢の一つに入れてください。

最後に

ストレスは,人生を通じて消えてなくなることはないものです。そのため、自分の精神の健康を保つために,ストレス管理を継続的に行う必要があります。あなたのストレスの引き金に注意を払い、自分がリラックスできる方法を試してみることによって、ストレスがもたらす悪い影響に立ち向かうことができるようになり、さまざまな困難を乗り越えられるようになるでしょう。

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