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カルチャーショックについて

about culture shock

カルチャー・ショックと文化適応のヒント

culture shock and tips for dealing with cultural adjustment

海外で異なる食べ物や習慣、言語などに触れたとき、誰でもある種の「カルチャー・ショック」を体験します。カルチャー・ショックは、慣れ親しんだところを離れる不安から引き起こされます。特に問題なく溶け込むことができる人もいれば、大きなストレスを抱える人もいます。カルチャー・ショックは病気ではありません。カルチャー・ショックについて事前に知っていればその影響を最小限に抑えることができます。

文化適応の4段階

ここでは、異文化への適応過程を4段階で表した異文化適応曲線(U字曲線)モデルについて説明します。

異文化適応の過程

第1段階:ハネムーン期

新しい環境への期待を胸に抱いているこの時期は、異文化社会で起こりうるネガティブな問題よりもポジティブな側面に着目する傾向があります。

第2段階:カルチャー・ショック

異文化をさらに実感していくうちに、以前は刺激的で楽しいと感じた日常生活にストレスを感じるようになります。日々、新しい文化や言葉を理解しようと努力していたことが精神的な疲労の原因でしょう。小さな問題が積み重なって大きな悩みとなり、結果として挫折や時には自信喪失へつながります。孤立感を感じ、表に出ることを避けるようになり、慣れ親しみのある人や食生活へよりどころを求めるでしょう。

第3段階:回復

家事や買い物といった日常的な事はもう大きな問題ではなくなっています。新しい言語をまだ流暢に話せる状態ではありませんが、自分の考えや感情を伝えることができ、たいていの問題には対応できる状態です。抵抗なく自己表現できるようになるでしょう。

第4段階:適応

この時期までに、様々な状況でのやりとりで自分の成長を感じているはずです。語学力も上がり、多くの日本文化を違う視点から受け入れることができ、日本人や日本語に親しみを覚えます。日本の社会に所属しているという意識すら持っているかもしれません。二つの文化に溶け込んでいる状態です。

注意:全ての人が確実にこのような段階を経験するとは限りません。

異文化適応時に発生しやすい問題

カルチャー・ショックによるネガティブな心理状態は、新しい環境に入って2ヶ月目から6ヶ月目の間に一番現れやすいといわれていますが、その期間とレベルには個人差があります。異文化適応に関連する一般的な問題に次のようなものがあります。

  • 憂鬱な気分
  • 過度のストレスと不安
  • 喪失感とアイデンティティーの混乱
  • 文化の違いによる人間関係の問題

さらに、頭痛、疲労、不眠、食欲低下、消化不良といった身体的症状も見られる場合があります。小さなことでイライラする、価値観の混乱が生じる、孤独感や情緒不安定といった負の感情を経験することもあります。

異文化適応へのヒント

カルチャー・ショックに悩まされる一方で、留学は人生をより豊かにし、これまでの人生を大きす変える経験になります。カルチャー・ショックの負担を軽減するため、次のような対処法があります。

  • 自分自身が感じるストレスとカルチャー・ショックの兆候に注意しましょう。カルチャー・ショックを感じるのは、特別なことでもあなただけが体験することでもありません。様々な活動に参加したり、人と話したり、自分に合ったストレス解消法で対応しましょう。負担が大きければ、カウンセラーに相談してみてください。
  • 周りの人や環境を知りましょう。環境に慣れると、早く馴染めます。
  • 新聞を読み、話題になっている事柄を知りましょう。日本人との会話に入ることができ、自分が部外者であるとあまり感じなくなります。
  • 語学力を高めるために努力しましょう。たとえば、テレビを見たり、日本語授業を受けたり、Language Corner のようなグループで会話を練習したりすると良いでしょう。もし、自分の日本語が不安だったら、日本人はたいてい外国語を話さないことを思い出し、自信を持ちましょう。
  • 社会的な活動に参加し、つながりを持ちましょう。活動的になれば、あなた自身をサポートする環境も広がります。国際本部で開催されるイベントを利用しましょう。
  • 習慣や決まり(例:ドレスコードなど)について周囲に聞いてみましょう。疑問に思ったことは聞きやすい人に質問しましょう。他の国に興味を持っている日本人もいるので、お互いを知る良い機会になります。
  • 自国の文化とのつながりを維持しましょう。家族や友達とのつながりは、安定的な異文化適応の助けとなります。留学生サポートデスクは、例えば自分の国の食材を取り扱っている店などを探すのにとても役立つはずです。
  • 非常に気分を害した状況や悩まされたことを思い返しましょう。文化や言葉の問題で相手のふるまいや意図を誤解しているかもしれません。文化的背景を知った上でそのふるまいを考えると解決につながるかもしれません。

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